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おかんのチョコ [日常]

佐野洋子さんのエッセイ本「役に立たない日々」がおもしろくて読んでいる。

ずいぶん前に買ったのに最近パラパラと読み始めた。

佐野さんはがんになって、その日常も書かれてるが悲壮感がない。自分の余命を聞いて

その病院の帰りにジャガーを買い、その乗り心地を男に例えるところが最高だ。

ガンは「すごくいい病気だ」とも佐野さんは言っている。「死ぬ時に死ぬじゃん」って。

笑ってしまった。

子宮がんの検査をして、結果を聞く前にいろいろ考えていた。「もし、がんって言われたら

『ガーーーン!』って言えるかな。」などと息子に言っていた。

結果、わたしはガンではなかった。(今のところだが。。。)



息子が初めてバレンタインチョコをもらってきた。

義理でクラスの男の子全員に配っている、マザーテレサのようなやさしい女の子がいるらしい。

しかも何人か。

チョコ菓子はどれも手作りでかわいらしかった。

「どうせだれからももらえないでしょと用意してあるおかんのチョコがきつい」とみうらじゅん

さんが言っていたが、わたしも息子に気をつかって今年も用意していた。

ほんとは生チョコを作ろうと思っていたが、土曜日の体調不良。

新宿の紀伊国屋書店で体に良い食事の本を探して読みあさっていたら具合が悪くなり

急いで帰ることにした。

西口地下のゴディバのあるところ、となりの店でHERSHE'S KISSESの小さい箱売りのがあって

なつかしくて、通り過ぎたけどまた戻って買いに行った。

HERSHEYSのあの銀紙のチョコは小さいころ、いつも家にあった。

父が外国から大きな箱入りを買ってきてくれたのだ。はじめはみんな喜んで食べていたが、

しだいに飽きて誰も手をのばさなくなった。家に余っているのに、また外国に行くと買ってくる。

HERSHEYSのチョコがたくさん、うちにはあった。

子どもながら生意気だが日本のチョコのほうが断然おいしいと思っていた。

ここ何年も見かけていなかったが、新宿西口地下での「再会」。

しましま模様の銀紙のもあり、それはミルク地にチョコのストライプが入っていて

息子から一個もらって食べたらおいしかった。あのチョコの「ざらざら感」もあまりなくて。



入院していたとき思ったが、「この世に流れている情報は生きるか死ぬかになったらほんとうに

どうでもいいことばかりだな」と。テレビもラジオも。

ラジオから流れてくる音楽だけが心のよりどころだった。聴いたことがあるものもないものも。

食事についてだって、私が知りたい情報はほとんどない。

かき集めようとしても手は空を切っているような。

森のイスキアの初女さんは、いまどんな食事をしているだろう?

そのときのじぶんが食べたいものが体のほしいものだから、その声を聞いて食事を作ると

本に書いていたような気がする。だから退院後、なるべく自分もそうしてきた。


自然育児友の会が発行している放射能についての本を取り寄せて読んだ。

チェルノブイリ原発事故後、ベラルーシの子どもたちの保養をしている日本人の方の講演録だが

あまりにも知らないことだらけだった。

3.11のとき、息子は小学二年生だった。

私は楽観的すぎたのかもしれない。

食品の産地を気にしたりしてはいるが、この不信感こそがいちばん体に悪いもの

なのではとも思う。「体に悪いものがいちばんうまい!食べたいものを食べて死んでいく」と

公言していた私だったが。。。

なぜか昔から自分以外の周りの人たちが健康志向で、ベジタリアンであったり、玄米を食べて

いたり食にこだわる人が多かった。わたしは神経質だな、一体なんなのだろうと思っていた。

でも今になってわかる。きっとみんな体が受けつけなかったのだなあと。だから食材を

選んでいたのだと。

わたしはインスタント食品やお菓子ばかり食べて育ってきたので、特になんの疑問もなくいた。

よかれと思っていろいろ言ってくる人たちをうっとうしいと思っていた。

「なんでもいいから、うまいって言って食え!」と思っていた。

それは今でも変わらないが、今回、大出血して極度の貧血になって点滴生活で食事も摂れず、

退院していままでどおりの食事が食べられなかったり、肉を食べて何日もおなかをこわしたりして

体の繊細さに驚いた。

食欲はないのだが、それでもうなぎやイカ、キムチや納豆など、食べたいと思うものを

少しずつ食べていたらだんだん回復してきた。

大出血の原因だって結局わからない。

年齢による変化なのか、過労なのか、はたまた低線量被ばく。。。?

被ばくは長期間かけて出る影響がよくわからない、個人差があるというのも人を不安にさせる

一因だ。

悪夢みたいな出来事が起こっても、それでも生きていかなくちゃいけない。

知りたい情報はどこにもない。

さんまを食べたらさんまの脂くさいおっぱいを出していたあの頃の私に戻って、ひとつひとつ

確かめていくしかない。



















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