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半月のチーズケーキ [日常]

きのうの朝はめずらしく早起きして5時に起きた。

まだ真っ暗で、部屋の電気をつけて洗濯をしたり、お風呂を沸かして入ったりしてから

ベランダから見える空をこたつに入って眺めながらコーヒーを飲み、チーズケーキを食べた。

このチーズケーキは向かいのおばあちゃんからいただいたものだ。

長方形和菓子の箱の中にラップで包まれていた。

空けると大きなまん丸を半分に切ったチーズケーキが入っていた。

息子さんが作ってきてくれたのだという。

息子といってももう還暦も過ぎたおじさんで、ときどきかっこいい自転車に乗ってやってくる。

スマートで礼儀正しくて人のよさがにじみ出たような人だ。

おばあちゃんが好きなので時々作ってくるのだそうだ。

「そんなに大事なものを頂戴していいんだろうか、しかもこんなに...」とかなり気がひけたが

前に私がおばあちゃんに野菜を大量にあげたのを知っていて、

「ぜひお向かいさんに渡してください」と息子さんが言ってくれたのだという。

「ああ、それなら...」と思い、少し気が軽くなってありがたくいただいた。

もう60も過ぎた息子が、80を過ぎた一人暮らしの母親にチーズケーキを作って持ってくるなんて

なんてやさしいんだろう。。。と心があたたかくなった。

クリームチーズの箱の裏に作り方が書いてある、クッキーを砕いて下に敷くあのチーズケーキで、

私も何度も作ったことがある。

どこだか知らないがあの息子さんの家で作られ、自転車で運ばれやってきたチーズケーキ。

当然、自分の母親のことを考えながら作っただろう。

そしておばあちゃんの家で半分に切られてうちにやってきた。

この半月のような形のもう半分はおばあちゃんの家にあるんだなと思ったら

なんとも言えない気持ちになった。

こんなに大切なものを分けてくださったということに心から感謝して

光りはじめた東の空とゆっくりと流れる雲を眺めながら

最後の一切れをいただいた。









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